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春季生活闘争(しゅんとう)って何?

経営者と労働組合でそれぞれの言い分が異なったときに行う交渉、
それが「春季生活闘争(しゅんとう)」です。

トピックス

掲載日:

経営者と労働組合でそれぞれの言い分が異なったときに行う交渉、
それが「春季生活闘争(しゅんとう)」です。

春季生活闘争(しゅんとう)とは?

企業の経営側と労働組合側は毎年春、新年度の社員の賃金やボーナス、処遇の改善などについて話し合います。それが「春季生活闘争」です。毎月の給与は、定められた時間を働いたことに対する基本給や、残業手当などの所定外賃金に分けられますが、春闘では、給与の大部分を占める基本給の増額をめざして話し合いが行われています。

定期昇給(定昇)とは何ですか?

定期昇給とは毎年ほぼすべての人を対象に年齢や勤続年数、社内の肩書などに応じて自動的に賃金が上がる仕組みです。しかし近年、この定期昇給を廃止し、個人の能力や仕事の成果に応じた賃金を支払う成果主義の導入が相次いでおります。

ただ、定期昇給がなくても、「賃金カーブ」を知ることによって、自分の職場がどのくらい毎年賃金が上がっているのか、また賃金ベースがどのくらいかを知ることができます。

春季生活闘争集計結果

2024春季生活闘争 賃上げ集計結果

2024年6月3日時点(最終)の集約状況について

1.2024春闘集約状況について(最終)
賃上げ集計にご協力いただいた319組合中、回答・若しくは妥結且つ、金額の把握ができた 245組合の賃上げ総額(定昇相当分とベア含む賃金改善)は加重平均で 14,179円(4.46%)となり、昨年同期比では +6,002円(+1.75%)、ベアを含む賃金改善分を確保できた組合の加重平均は 9,497円(2.90%)で、昨年同期比 +3,789円(+1.02%)となりました。
規模別の賃上げ総額は、300人未満の組合の加重平均で 11,972円(昨年同期比 +3,919円)、1,000人以上の組合の加重平均は 14,236円(同 +6,126円)と共に昨年を大幅に上回りましたが、大手企業と中小企業の賃金格差は広がる結果となりました。

2.まとめ
◆2024春闘 県内賃上げ 過去最高
2024春季生活闘争では、昨年の高い賃上げ率を一過性のもととせず、持続的な賃上げにつながるよう「経済も物価も賃金も安定的に上昇する経済へのステージ転換を図る」取り組みを進めてきました。
特に、構内請負や未組織労働者への波及効果を目的に「2024連合静岡アクション」として街頭での呼びかけなどを積極的に行いました。数値が確認できる2007年以降いずれも金額・率ともに過去最高となりました。

大手企業の集中回答日には多くの企業が満額回答を出しました。これにより賃金情勢に変化の兆しが見え、中小企業の交渉も過去の要求・回答を大きく上回りました。
全国的な賃上げの流れは県内にも波及しましたが、大企業と中小企業の賃金格差は広がる結果となりました。
業種別においては、商業流通が金額・率ともに大きく数字を伸ばしました。
交通運輸は「2024問題」の影響や人材確保が難しい状況が賃上げにも影響しました。
公共交通や物流を支える交通運輸業界に働く労働者の働き方が大きな課題となっており、翌日配送が当たり前、サービスは無料などの認識を変える意識改革が必要です。
今春闘においては、雇用の7割を支える中小企業の人材確保・流出防止(リテンション)、労務費の価格転嫁の厳しさが浮き彫りとなりました。
連合静岡は春闘時だけでなく、引き続き世論喚起を継続し企業や行政にも働きかけていきます。

2024春季生活闘争集計結果

(2024年6月3日までのデータ集計分)

労働相談ダイヤル0120-154-052 連合静岡メイト
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