春季生活闘争(しゅんとう)って何?
経営者と労働組合でそれぞれの言い分が異なったときに行う交渉、
それが「春季生活闘争(しゅんとう)」です。
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経営者と労働組合でそれぞれの言い分が異なったときに行う交渉、
それが「春季生活闘争(しゅんとう)」です。
春季生活闘争(しゅんとう)とは?

企業の経営側と労働組合側は毎年春、新年度の社員の賃金やボーナス、処遇の改善などについて話し合います。それが「春季生活闘争」です。毎月の給与は、定められた時間を働いたことに対する基本給や、残業手当などの所定外賃金に分けられますが、春闘では、給与の大部分を占める基本給の増額をめざして話し合いが行われています。
定期昇給(定昇)とは何ですか?

定期昇給とは毎年ほぼすべての人を対象に年齢や勤続年数、社内の肩書などに応じて自動的に賃金が上がる仕組みです。しかし近年、この定期昇給を廃止し、個人の能力や仕事の成果に応じた賃金を支払う成果主義の導入が相次いでおります。
ただ、定期昇給がなくても、「賃金カーブ」を知ることによって、自分の職場がどのくらい毎年賃金が上がっているのか、また賃金ベースがどのくらいかを知ることができます。
春季生活闘争集計結果
2023春季生活闘争 賃上げ集計結果

2023年4月7日時点の集約状況について
2023春季生活闘争は、昨年から進めてきた「未来づくり春闘」をより深化させ、国内において急性インフレと慢性デフレが重なる中、デフレマインドを断ち切り、GDPも賃金も物価も安定的に上昇する経済へとステージを変える転換点にすべく取り組んでおります。
また、サプライチェーン全体を視野に入れた産業基盤強化などにより、社会全体の生産性を引き上げ、成長と分配の好循環を持続的・安定的に回していく必要があり、「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正分配」が適切に行われ、働き方も含めた「取引の適正化」に向けた取り組みも進めております。
賃上げ集計にご協力いただいた組織のうち、回答・若しくは妥結に至り、且つ、金額の把握ができた225組合の賃上げ総額(定昇相当分とベア含む賃金改善)は加重平均で8,233円(2.64%)、昨年比+2,734円(+0.67%)となりました。またベアを含めた賃金改善分を確保できた142組合の加重平均は5,337円(1.71%)、昨年比+3,502円(+1.21%)となっています。
また、規模別の賃上げ総額の対前年比について、300人未満の組合の加重平均は昨年比+2,862円、1,000人以上の組合の加重平均は昨年比+2,670円と共に昨年を大幅に上回る結果となりました。
(2023年4月7日までのデータ集計分)