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「教えてユニオニオン」労働問題どう解決するの? No.18

私は、静岡県西部にある清掃業で働く正社員です。
ただ正社員とはいうものの、日給制で働いており年末年始やGWなど稼働日の少ない日には、満足いく給料をもらえないような状況でした。
そんなことから従業員は、残業を見込んだ給料をあてにするようになり、仕事割振りにもシビアになり、社内の環境はギスギスしたものになっていきました。

目指したのは、リスペクトしあえる労働組合

目指したのは、リスペクトしあえる労働組合

私は、静岡県西部にある清掃業で働く正社員です。
ただ正社員とはいうものの、日給制で働いており年末年始やGWなど稼働日の少ない日には、満足いく給料をもらえないような状況でした。
そんなことから従業員は、残業を見込んだ給料をあてにするようになり、仕事割振りにもシビアになり、社内の環境はギスギスしたものになっていきました。

労働組合でも作ってみようか?

そのような環境に不満はあるものの、日々の業務に追われて、なかなか環境改善に向けて行動を起こすことはできませんでした。
しかし会社の経営が厳しくなってきているからか、従業員への対応も徐々におかしなものになってきました。
具体的には、仕事でミスをした従業員に対して、残業を一切させないようにシフトを組み給料を絞っていきました。
また、退職する者が多くなり求人を出していたのですが、その日給が既存の従業員の日給を上回る金額が示されていました。
このような状況が続けば、従業員のモチベーションも下がります。何とかしなければと、中堅の従業員が集まり話し合った時に、「労働組合でも作ってみようか?」という話になりました。

学習をかさねて労働組合を結成

労働組合を作る機運は高まったものの、どうしていいのかわからず、たまたまインターネットで知った連合静岡に相談をすることとしました。
担当者の方に、これまでの会社の状況を伝えるとともに、私たちの不満をぶつけました。その中で担当者の方からは、「会社を責めることだけ考えるのであれば労働組合は作れない」「労使関係を築いていく中でこちらの主張を会社に認めさせることが必要」と言われ、そのことを踏まえながら、労働組合を“いろは”を学習しようということになりました。
学習会では、法律によって労働者が守られていること、さらには労働組合にはさまざまな活動(団体交渉、ストライキなど)が認められていることを知り、心強く思いました。
しかしその一方で、権利ばかりを振りかざしていては『良い労使関係』は築けないばかりか、こちらの主張も通らないことを教わりました。
当初、『労使関係』と言われてもピンとこなかったのですが、労働者と使用者に立場は分かれるものの、人間同士の関係で考えれば、相手の立場や主張を認めつつ、こちらの主張との接点を探り出すことについては理解することができました。

現実の労使関係作りは苦労する

学習会も回をかさね、労働組合とし最も要求したいことは何か、何のために労働組合を作るのかを整理することができました。
また、仲間同士で組合費を出しあい労働組合を運営することにも、自信が持ててきました。
そしていよいよ、会社に対して労働組合を結成したことを告げるとともに、労働条件改善を要求する団体交渉の開催を求めました。
初めての団体交渉で会社は、強硬な態度で対応をしてきました。こちらが要求として挙げたことにことごとく“NO”の答えが用意され、思わず感情的になってしまう場面もありました。
団体交渉が終わって連合静岡の担当の方からは、「初めての団体交渉はこんなものだよ」と言われ、現実として労使関係を作っていくには、越えなければいけないハードルがいくつもあることが改めてわかりました。
しかし私たちは働く環境を良くすることが、会社の経営を良くすることにつながると信念を持って労働組合を作りましたので、とにかく粘り強く交渉していくことを確認しあいました。

ついに月給制を獲得!

その後、労働組合として要求項目の絞り込みをさらに進め、会社では非公式な折衝で役員や社労士さんと意見交換を重ねて、私たちが労働組合を作った思いを伝えました。
これらのことが功を奏したのか、3度目の団体交渉の場で会社側は、月によって給料水準が変動する日給制から月給制への変更を認めてくれました。
その上で今後、賃金の水準や評価制度などを話し合う場を設置していくことも確認し合いました。
会社がどのような考えで回答を変更してくれたかはわかりませんが、労働組合がこちら側の一方的な主張をするのではなく、会社の経営も考えていることを理解してくれたからではないかと私は感じています。
まだまだ課題は山積みですが、今後も良好な労使関係を保っていくことで解決の糸口を見つけ出すことができると自信を持って労働組合を運営していきたいと思います。

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