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「教えてユニオニオン」労働問題どう解決するの? No.01

私たち仲間4人は、静岡県西部にある運送会社に日雇労働者として主に引越の業務を行なっていました。
日雇というもののほぼ毎日その会社で仕事をしており、1年以上に渡りずっと日雇で働いている仲間もおり、日雇とは名ばかりで正社員と変わらない状況で働いていました。

日雇だからとあきらめずに、一歩踏み出して得たもの

日雇だからとあきらめずに、一歩踏み出して得たもの

私たち仲間4人は、静岡県西部にある運送会社に日雇労働者として主に引越の業務を行なっていました。
日雇というもののほぼ毎日その会社で仕事をしており、1年以上に渡りずっと日雇で働いている仲間もおり、日雇とは名ばかりで正社員と変わらない状況で働いていました。

雇用保険未加入のまま突然の解雇

会社は日雇労働者ということをいいことに、毎月数日の休みしか取らせない状況でした。さらに「毎日雇って毎日退職しているのと一緒だから有給休暇も与える必要が無い」と言っており、私たちも日雇とはそんなものなのかなぁと思い込んでいました。
そんな私たちが特に不安だったのは、雇用保険に入っていなかったことでした。引越しという仕事は体を酷使するので、この仕事がいつまで続けられるかみんな不安に感じていたので、もし仕事を辞めた場合に雇用保険に入っていなければ、何にも保障が無くなり生活そのものが脅かされることに不安を抱いていました。
このことに関しても、会社は例ごとく日雇には雇用保険に入る資格が無い。と、まるで私たちに日雇であることが悪いんだいうことを植えつけているようでした。
そうこうしているうちに月日が経っていきましたが、働いている実感として仕事が少しずつ減ってきているなぁ。という感じがしていました。
そんな矢先でした、会社から突然、「会社を閉鎖するので来週から来なくていい。」と言われたのです。

連合静岡に相談し、ユニオンに加入

何の前触れも無く職場を失うことに頭の中は真っ白になりましたが、このままでは生活も奪われてしまうことに不安を抱いていた私は、以前新聞に折り込まれていた連合静岡労働相談ダイヤルのチラシを思い出しました。早速、相談ダイヤルを掛け、これまでの経過を説明した上で私たちに何が出来るのか、どんな補償を得ることが出来るのかをレクチャーしていただきました。
労働相談ダイヤルで教えてもらったことは、日雇ということで労働者としてのすべての権利を失うものではないということです。

具体的には
○雇用保険も一定期間以上引き続き雇用されていれば雇用保険に加入できる。
○日雇労働者でも一定の要件を満たせば解雇予告手当を支払ってもらえる。
ということなどでした。

法律で私たち日雇労働者にも与えられる権利がわかっても、待っていては会社は支払ってくれない。自分たちがアクションを起こすことが大切なんだと感じ始めました。そうして私たちは4人揃って連合静岡ユニオンに加入しました。間もなく無くなってしまう会社の労働者だけど、バラバラでは無くまとまっておくことが大切だと思い全員が加入したのです。

全員で励まし合いながら会社側と交渉

ユニオンに加入し、まず私たちが行なったことは、会社に対して話し合いすることを求めました。私たちはそこでは、雇用保険の適用やサービス残業の支払などを要求するつもりでした。しかし会社は、「日雇なのだからいつでも辞めさせることができる。話し合いは不要だ。」と突っぱねてきました。

私たちは、静岡県労働委員会に対して話し合いができるように救済申立てをする一方、労働基準監督署で解雇予告手当不支給の申請をするとともに、ハローワークに雇用保険未加入者の遡及手続きを行ないました。
しかし雇用保険の手続きにおいては、私たちの手元に雇用実態を示すものが乏しくなかなか思うように進まない状況が続きました。ハローワークも労働基準監督署と連携して、会社の役員に面談し書類の提出を求めてくれていましたが、会社は行政の動きに対しても応じない構えを見せていました。

そんな状況が続く中で、私たち4人はうまく進まない焦燥感やあきらめかけた時期もありましたが、自分達が動いたことで周りの人たちが動いていることを考えると中途半端に挫折してはいけないと、みんなで励ましあいながら事後の対策を練っていました。

一ヶ月半後に解決。要求全面的に受入

そうこうして、ユニオンに加入してから約1ヵ月半後、労働委員会からの出頭に会社が応じることとなり、労働委員の方が間に入っていただく形で私たちの要求を会社に伝えることとなりました。

私たちの要求に対して当初会社は異論を唱えていましたが、法的な根拠をもとに労働委員の方も私たちの気持ちを伝えていただき、徐々に会社側も態度を軟化させてきていました。

午前11時から始まったこの話合い、気が付いた時には午後3時を回っていました。そして最終的な会社の回答が出たのが午後4時ごろでした。会社の最終的な回答は、(1)雇用保険の遡及手続きを速やかに進める。(2)解雇予告手当や過去の未払い残業代に相当する額を支払うというもので、私たちの要求がほぼ全面的に受け入れられることとなりました。どうせ日雇だから。日雇ってこんなもの。と、当初はあきらめていましたが、一歩踏み出す勇気と最後まであきらめない気持ちで私たちに認められた権利を得ることが出来ました。

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