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「教えてユニオニオン」労働問題どう解決するの? No.12

電気部品を製造する従業員80人規模の会社に勤務していた私は、2008年の秋から始まった不況の影響から生産調整に入った会社の状況に不安を募らせて個人加盟の労働組合「連合静岡ユニオン」に加入しました。

経営難から金銭解決も難航。労働審判に頼った。

経営難から金銭解決も難航。労働審判に頼った。

電気部品を製造する従業員80人規模の会社に勤務していた私は、2008年の秋から始まった不況の影響から生産調整に入った会社の状況に不安を募らせて個人加盟の労働組合「連合静岡ユニオン」に加入しました。

突然の解雇通告

会社は、その後深刻化してゆく不況のなかで雇用調整助成金を受けながら生産調整のための休業日を増やして行きましたが、ある日突然、私を含めた8人に口頭で解雇を言い渡してきました。私は、ユニオンからのアドバイスに従って即座に「納得できません」と意思を表明するとともに、口頭ではなく解雇理由を明らかにした「解雇予告通知書」を請求しましたが、会社は一切応じなかったためユニオンと相談して団体交渉を申し入れることにしました。

不当な整理解雇を団体交渉で指摘する

ユニオンは、打合せの中で8名の指名解雇をする直前にハローワークを通じて8人の求人募集をし、7人と面接をしているという会社の理不尽なやり方が明らかとなったため、即座にその証拠となるハローワークの求人票の写しを入手して団体交渉に備えました。
ユニオンは、団体交渉の中で「解雇予告通知書」に記載されていた解雇理由から、この事件が「整理解雇」であると判断し、まずは解雇に至る間の「整理解雇の4要件」に基づいた会社の努力について説明を求めましたが、会社は言葉だけの抽象的な説明に終始しました。ユニオンは「一般論としては経営上の高度な判断をせざるを得ない状況であることは一定の理解はできるが、具体的な数字を明らかにした説明もない。また、解雇の一方で新たな雇い入れをすることは到底認められることではなく、著しく合理性を欠く不当な解雇だ。」と主張しましたが平行線をたどりました。

地位確認で労働審判に申し立て

その後数回の団体交渉を重ねましたが会社は解雇の撤回を言明せず、加えて私の意志も徐々に早期解決に傾いてきたため、ユニオンから金銭解決の意思を伝えて会社の回答を求めましたが、しかしそれでも最後まで金額の隔たりが埋まりませんでした。
ユニオンは、引き続きの交渉から状況を打開するために私の意思を確認したうえで、弁護士を代理人として労働審判に地位確認の申し立てを行いました。
労働審判では、私がすでに他社に再就職していたこともあって、金銭による解決が図られることとなり、私は不満を残しながらも賃金3ヶ月分にあたる解決一時金で相手方と合意して終わりました。

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